Sweet Life
樹が
はぁ~と溜め息をついて
「特別サービスだからな」
「うん…ありがと」
もう半分居眠ってます。
「ヨイショっと」
お姫様抱っこをしてくれて
「こ、こら菜摘」
樹の首筋に鼻を擦り付けた。
「樹の匂い」
「何だよ、それ」
「うん?樹の匂いを嗅いだらよく寝れるの」
「フッ 俺は睡眠薬か」
「うん」
ベッドに寝かせてくれて
「俺、まだ仕事あるから…大人しく寝てろよ」
「うん。おやすみなさい」
「おやすみ」
チュッ!
額にキスを落として部屋を…
「樹」
「ん?」
「ごめんね。先に寝て」
「フッ そんだけ頭が疲れてんだろ。よく寝て頭を元に戻せ。でないと…」
「はい。わかりました」
「クッククク…分かればよろしい」
電気を消し、部屋を出て行った。
私は待ったなしに夢の世界へ…