Sweet Life
「信じてるに決まってんだろ」
何故か怒られた。
「せ、先生だって」
「ん?俺が何だって」
ひぇ~怖いよ~
「学校の女子達が先生を見つめて」
「ば~か!関係ないし」
頭を叩かれた。
「い、痛~い」
「痛くない」
「俺はお前しか見てないから」
「せ、先生」
今度はまた甘い台詞を。
本当に先生ってころころ変わるから。
「先生」
「ん?」
「学校で先生って素っ気なかったよね。笑顔すら見せなかったし」
「俺は教師だ。勉強を教えるのが仕事。仕事中にへらへらしてられっか」
いや、それもそうだけど…
「それとも何か?へらへらしてお前が言うところの女子にキャーキャー言われてもいいのか?お前さえよければそうすっか」
「だ、駄目です、駄目です。学校では笑わないで下さい。喋らないで下さい。お願いします」
ライバルが増えたら大変だわ。
「ん。じゃあ厳しい教師で充分だろ。みっちり教えるからちゃんと着いてくるように。仮にも俺の恋人が落ちこぼれるのだけは止めてくれ」
「……」