Sweet Life
「ゥ…ゥゥン」
いきなり唇を塞がれ
――
―
へっ?
ち、ちょっと!
樹の舌が私の唇をなぞって…僅かに開いた隙間から…入ってきた。
う、嘘!
暴れるんだけど…強く抱きしめられてるし身動きが。
その間にも樹の舌は私の歯列をなぞり…私の舌を…
怖くて舌を引っ込ませてるんだけど…
遂に捕まって…絡んでる。
こ、こんなの知らない。
映画や本だけの世界でしか。
頭が段々ぼぉ~としてきて
私が抵抗を止めたからか樹の手は緩み、優しく背中を撫でている。
――
―