Sweet Life
「じゃあ行ってくるな」
「いってらっしゃい」
「あ」
「何?」
「変な男には気をつけろよ。ナンパされてもホイホイ着いて行くなよ」
「行きません」
樹は私を何だと思ってるんでしょうか?
「クッククク…機嫌直せ」
「!ゥ…ゥゥン」
何故かキスされてるし。
唇が離れ
「じゃあな」
もう一度軽く唇を合わせて
チュッ!
リップ音をわざとらしくさせて出て行った。
もう、ホントに樹ったら!
フフフ…
さっ、後片付けをしてお掃除と洗濯をしちゃいましょうか。
鼻歌なんかを歌いながら家事に勤しむ私は若奥さん…なんちゃって。
――
―
さて、済みました。
後は高原の家を掃除したら終わりね。
七階に上がり高原の家へ
窓を開け放し掃除
――
―
はぁ~綺麗になりました。
これで大丈夫ね。
鍵を掛けて五階の火浦の家へ
近いから楽でいいわ。
まだ時間はあるし…と。
ち、ちょっとだけね。
ソファーに横になり(ベッドなら絶対に起きれないもん)少しの間、おやすみなさい。