Sweet Life



三人、ふざけあいながらも水着を選ぶ。


「私はこれにする」


唯ちゃんが選んだのは黒地に赤の幾何学模様?が入った水着。


うん、スポーティーで唯ちゃんに似合いそう。


「私はこれがいいな」


紗英ちゃんが選んだのはやはり黒地に大胆にも紫の花柄の水着。


だけど紗英ちゃんなら着こなせるよね。


「菜摘は?」


う~ん


「こっちかこっち」


一着目はピンクの花柄の水着で、もう一着は黒とオレンジの切り替えられてる水着。


二人が見て


「菜摘ならこっちだよね」


「そうだね。このピンクのは可愛すぎて幼く見えるかも」


「こっちにします」


黒とオレンジの方に。


これ以上幼く見えてたまるもんですか。


三人、試着して


「うん菜摘、似合ってるよ」


「ほんと?」


「うん。いつもとちょっと違う菜摘って感じ」


いつもと違うって…


う~ん、それは


「褒めてるから」


紗英ちゃんが間髪入れずに


「どっちかって言うといつもなら可愛い感じなんだけど、最近、何て言うのかな…ちょっと大人っぽくなってきたよ」


「そうだよ。やっぱり一人暮らししてるからじゃない」


「そ、そうかな」


ごめんなさい。


菜摘は二人より先に大人の階段を登っちゃいました。


だから少し大人っぽくなったんだと思います。


二人には言えませんが。



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