Sweet Life



パチッ!


えっ?


唇を重ねた途端、樹が目を開けた。


慌てて離れようとすると頭を押さえられ唇が深く合わさった。


驚いてる間に樹の舌が私の中へ滑り込み…舌を絡めてきた。


ヤ、ヤバい!


また頭がぼぉ~っとしてくる。


樹はキスが上手すぎる。


だから私はいつも気持ちよくなっちゃって…何も考えられなくなる。


駄目だよ。


何とか離れないと。


身を捩るんだけど頭を押さえていた手はいつの間にか背中を擦っている。


「ハァ~ハァ~ゥゥン」


「お前、朝から何発情してんだよ」


「……」


へっ?


は、発情?


だ、誰が?


樹をキッと睨み


「樹と一緒にしないでよ。誰が朝っぱらから」


樹から離れようとするんだけど…再び引き寄せられ耳元で



「寝てる俺にキスをした」


「そ、それは…」


「あのまま寝たふりしてたらお前どうしてた?キスだけで済んだか?」


片方の口角を上げニヤリと


「な、何もしませんよ」


だいたい起きてたら起きてると言ってよ。


寝たふりして私を見てるなんて、やっぱり意地悪極まりない。



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