Sweet Life
唇が離れ
「お前、エロい」
は、はぁ?
な、何、エロいって?
「キスもだいぶ上手くなってきたし…」
「……」
な、何だか目が変に輝いてません?
私が樹から離れようとすると
「駄目だ」
引き寄せられた。
私の耳元で
「抱いていいか?」
「……」
「菜摘」
あ、一瞬固まってしまった。
「駄目です」
何とか離れようと手を突っ張るんだけど、その手を捉えられ
「じゃあ、いつになったらいいんだ?」
いや、そんなことを言われても
「分からないわよ、そんなこと」
「はぁ~未だ未だお預けか?」
「……」
何だか切なそうな目
えっ?
もしかして…
「樹…」
「ん?」
「私…酷いことしてる?樹は我慢してんの?」
男の人の欲望なんてよく分からないから。
私がこのまま拒否ってたら…他の女の人の所へ行っちゃう?
そ、そんなの嫌だ~