Sweet Life



私達はみんなと別れてホテルへ戻った。


お義父さん達も同じホテルなんだから一緒にって言ったんだけど


「今日は結婚式なんだ。二人だけで過ごしなさい」


って気を遣って下さった。


「あ~疲れた」


部屋に戻って第一声がそれですか?


「ん?どうかしたか?お前も疲れただろう」


「大丈夫だよ」


まだテンションが上がったまま。


だってしつこく言うけど結婚式だったんだよ。


一生に一度の。


まぁ、普通は。


「これからどうする?飯はもういいだろ?」


今は7時前


披露宴が終わったのが6時過ぎだったもんね。


「うん。ご飯はいらない。樹、疲れてんならお風呂に入って来たら」


「ん?誘ってくれてんの」


へっ?


「ば、馬鹿じゃない?そんなわけないでしょうが」


「ククク…風呂入ってもいいけど…入ったら寝てまうしな」


寝たらいいじゃない。


「散歩に行くか?」


「えっ?」


「ロンドンの夜の街を歩いてないだろ。ちょっと歩くか?」


「う、うん。行きたい」


「ん」





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