Sweet Life



「樹 ありがとう。嬉しいよ、そんな風に言ってもらえて」


「あぁ」


半身を起こし


「樹」


「ん?」


「キ、キスしていい?」


「…お前がしてくれるのか?」


「駄目?」


「フッ 駄目じゃない」


「うん」


樹の頬に手を添えて


唇を重ねた。


初めは軽く触れるだけ…


次に舌で樹の唇を舐めて…


僅かに開いた唇から舌を絡ませる。


樹も応えて私の舌を…


「ゥ…ゥン…ハァ~」


私の吐息が部屋に響く。


「アッ…ゥン」


樹が覆い被さってきて


「いい?」


「……」


「菜摘?」


「た、樹のものにして」


「!! 何処でそんな誘い文句を覚えたんだ?」


「前にも聞いたよね?」


確か『ブレーキかけなくていい』って言った時にも聞かれた。


「ん?」


「女の子は本能的にそんな言葉を知ってるもんなの」


「小悪魔だな」


「小悪魔はお嫌い?」


「いいえ。お好きです」


言うなり


キスを




< 337 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop