Sweet Life
樹自身にそっと手を触れてみる。
やはり熱く…
何も知らなかった頃は見るのも恥ずかしく触れるなんてありえないと思っていたけど…
今は嫌悪感もなく、こうして触れることも出来る。
でもそれは樹だから。
他の人のなんて絶対に嫌!
「どうした?」
寝ている樹の横に座って樹に触れながらぼぉ~としていたみたい。
「あ、ううん、何でもないよ」
樹が私の髪を撫でて
「そこに触るのは嫌か?」
「あ、ううん、嫌じゃない」
また指を…
「菜摘…」
「うん?」
樹が感じているのか…
「そこに…キスすんのは…やっぱり嫌だな」
「えっ?」
『そこにキス』って…
えっ?えっと…
「悪い。今のは忘れろ」
「……」
男の人は…そんなことをして欲しいものなの?
…でも樹だって私自身にキスをしてくれる。