Sweet Life



「菜摘」


「菜摘って」


う~ん 煩いなぁ。


もう少し寝させてよ。


布団を引き寄せ頭から被る。


「菜摘、起きろって。飯に行くぞ。親父達が待ってる」


「…へっ?」


朝御飯…確かお義父さん達と約束


い、いけない。


布団を勢いよく撥ね飛ばし


「キ、キャァ~」


慌てて布団に潜り込む。


私…裸だよ。


「キャッ!樹、何すんのよ」


いきなり布団を剥がされた。


「今更恥ずかしがることねえだろ。早く着替えろ」


樹はすっかり着替えが済んでる。


「菜摘」


「何でギリギリに起こすのよ。もうちょっと早く起こしてくれても」


完全に八つ当たり。


「夕べ…頑張ったから疲れてると思って寝させといたんだ。ありがたく思え」


『夕べ頑張った』なんて恥ずかしげもなくよく言うわ。


「ほら、膨れてないでさっさとする」


あ、そうだ。


手を伸ばして下着を取り手早く身につけカットソーと短パンを。


顔を洗って髪をポニーテールにして


「はい、おまちどうさま」



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