Sweet Life



急いで下のレストランへ


「お義父さん お義母さん おはようございます。遅くなってすみません」


「菜摘ちゃん おはよう。早く座って」


「はい。失礼します」


樹と二人座って


「あなた達二人で朝食にした方がよかったんじゃない?折角の新婚さんなんだし」


「お義母さん、そんなことありません」


慌てて首を振る。


「俺が寝過ごしたんだ、菜摘は起こしてくれたんだが」


樹…


「あ、誰も遅いとか言ってるわけじゃないのよ」


「は、はい」


「菜摘ちゃん」


「はい」


お義父さんが


「そんなにしゃちほこばらなくてもいいから。菜摘ちゃんはもう家族なんだからね」


「お義父さん」


「貴方ずるいわよ。自分だけ菜摘ちゃんに売り込んで」


「えっ?」


お義母さんが


「菜摘ちゃん、これからは遠慮しないで言いたいことを言ってね。私も言うから」


「お義母さん。はい」


「早く食べようぜ。腹減った」


何とも間延びした樹の声に


「ハハハ…「フフフ…」」


私達三人は笑い出した。




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