Sweet Life
結局ワンピースにボレロを羽織る。
ミニ丈だけどデザインは大人しめだし大丈夫よね。
中学生や小学生には見えないわよね。
ポニーテールにしていた髪も下ろして、ちょっとお化粧も。
「樹、これでいいかな?」
「ん。それなら年相応に見える」
年相応…お化粧をしても上には見えないのね。
「ん?」
「あ、さぁ行こう。もうすぐお父さん達も来るだろうし」
バックを持って立ち上がると
「まだ早い」
腕を引っ張られて樹の膝の上に着地
「樹」
「お義父さん達が連絡入るから。そんなに早くからロビーで待ってることはない」
「そりゃそうだけど」
って何故か樹さんは私の首筋を舐めてるし…ほんとにもう!
「何してるんですか?」
「菜摘を充電してんの」
「……」
『菜摘を充電』って貴方は携帯電話ですか!
「駄目だよ」
「痕はつけないから」
そんな問題じゃないんだけど。
耳元で
「その気になるか?」
「ヒ、ヒャッ!」
耳の中を舐められた。
「クッククク…」
「た、樹…あ、朝からすることじゃ」
「今日は一日親と一緒だぞ。二人きりは今だけ」
「樹…夜になったら二人になれるよ」
「誘ってんの?」
「えっ?」