Sweet Life



カフェを出て


ロンドンの街をドライブしながらホテルに。


「晩御飯は今日はあなた達二人で食べなさい」


「お義母さん」


「明日がロンドン最後の夜になるから明日はマンションでお食事しましょうって言ってるのよ。だから今日は樹さんと菜摘二人でね。新婚旅行なんだから」


「お母さん」


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます」


私が返事をする前に樹が答えてる。


「私達はゆっくりするからあなた達は好きにしてね」


「はい」


一旦 部屋に戻り


「樹、どうする?」


「ん。今何時だ?」


「えっと…4時半」


「まだ早いな」


何が早いんでしょう?


「晩飯まで時間がある」


「はぁ?」


「だからな」


「……」


何か…嫌な予感


「テキスト出して」


やっぱり!


「ロンドンに来てから勉強出来てない。俺の計算ミスだ。折角持ってきたんだから晩飯まで勉強」


「た、たつき~」


こんなんならお父さん達と一緒の方がよかった。


「菜摘、さっさとする。遅れたら外に出れないぞ」


「えっぇぇぇ」


「菜摘」


「…はい」


渋々テキストを出し机に向かった。




< 354 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop