Sweet Life
樹にそっと触れ
「ど、どうしたらいいの?」
樹が腕を伸ばして私の頭を撫で
「いいのか?」
言葉は優しいけど…瞳は違う。
「キ、キスしたら」
「ん。そして…」
「えっ?」
じっと見てると
手の中で…
「菜摘」
樹の声が…
そっと…
「ウッ!」
「た、樹?」
「い、いいから…そのまま」
「う、うん」
恐々…
「ウッ!…ハァ~」
樹…感じてるのかな?
また唇を寄せると
「菜摘」
「うん?」
「触って」
再び触れる。
「ッ!…ハァ~」
「……」
樹が感じているのが分かる。
――
―
何だか私の体も熱くなって…