Sweet Life






目覚めると…樹はまだぐっすり眠っている。


その顔を見ていると夕べのことが思い出されて顔に熱が。


抱かれる度に自分が自分でなくなるような。


自分があんなに乱れるなんて思いもしなかった。


樹にだけ見せる見せられる私なんだ。


樹だけが私をあんなに淫らにするんだ。


樹の頬に手を伸ばし…そっと撫でる。


フフ


うっすらと髭が…



でも本当に綺麗な顔


何時間見ていても飽きないな、きっと。


そっと唇に触れると


あっ!


パクッ!


指を噛まれた。


「樹…起きてたの」

指をしゃぶって


「ん。お前が起きる前から」


「タヌキ?」


止めてよね、恥ずかしい。


「じっと俺を見つめて…欲情したか?」


な、何てことを!


「するわけないでしょう!」


「俺は…した」


「えっ?」





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