Sweet Life
ホテルを出て家に向かいながら
「何で樹まで寝てたのよ」
「お前なぁ、俺だって眠い」
「……」
耳元で
「愛し合うのに体力使いすぎた」
「な、」
何てことを言うのよ。
タクシーの中で
「聞こえてないから。いや万が一聞こえてたって日本語分からないから」
そりゃそうだけど…
もう恥ずかしいのは恥ずかしいんだよ。
「クククク…」
笑ってるし。
本当に意地悪などSな男だわ。
――
―
ピンポーン
ガチャッ!
「遅くなってごめんなさい」
「ううん、大丈夫よ」
お母さんに迎えてもらって
ほら、お義父さん達来てるじゃない。
再びお義父さん達に
「遅くなってすみません」
「菜摘ちゃん、謝ることなんてないのよ。私達は菜摘ちゃんのお父さん達に観光案内してもらってたんだから。ホテルには戻ってないのよ」
お義母さん
「はい」
「和さん達は?」
あ、そう言えばまだだよね。
あ~よかった。