Sweet Life
荷物を持って下に降りる。
ロビーには樹のお義父さん達も
「菜摘ちゃん」
「おはようございます」
「おはよう。どう?ゆっくり甘えられた?」
「は、はい」
「ククク…」
樹が笑ってる。
フン 失礼ね。
「じゃあ行こうか」
「はい」
チェックアウトして
お父さんの運転する車に乗って空港へ
時間的に私達の方が先だから
「菜摘ちゃん」
「はい」
「貴女は樹の奥さんだけど、まだ高校生なんだから無理はしないでね。先ずは奥さんより大学受験を優先させてね」
お義母さん
「樹、菜摘ちゃんにあまり我が儘言わないのよ。それに菜摘ちゃんはまだ高校生なんだから友達とも遊びに行かせてあげなさい」
お義母さん、もっと言って下さい。
「分かってるよ」
樹は憮然と
「じゃあな。菜摘ちゃん」
「はい、お義父さん」
「元気でな。何かあったら私達に電話でも家の親父達の所へ行きなさい」
「はい」
「来年の春には一回帰るから」
「はい、待ってます」
来年の春かぁ~
絶対大学に受かって報告しよう。