Sweet Life



「こら風呂で寝んな」


「だって眠たい」


はい、只今バスタブに二人入ってます。

後ろから抱きしめられてるんだけど…


樹の胸に頭をもたせかけ半分居眠って…怒られてます。


「チッ!手のかかる奴だな」


だから一人で入ればいいのに。


「もう上がるか?」


「うん」


体も髪も洗ってくれた。


ま、勿論触られまくったけど。


バスタオルで拭かれ髪も乾かしてもらい


「ほら大丈夫か?」


「う、うん」


激しい睡魔に襲われ立ってるのがやっと。


「仕方ねえな」


抱き上げて寝室へ


ベッドに寝かされ


「もう寝ろ」


「樹は?」


「俺はまだ」


「いや!一緒にいて。一緒に寝よ。ね」


樹の腕を引っ張り


「樹…寂しい」


「誘ってんの?」


「頭撫でて。昨日お母さん撫でてくれた」


「……」


ベッドに上がり私を抱き寄せ頭を撫でて


「これでいいか?」


「うん。おやすみ」


眠りに就く私の耳に


「生殺しかよ」


物騒な声が…




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