Sweet Life



暫くして部屋中が一斉に話し出した。


「鬼に彼女いたんだな」


「それも『俺が見張ってないと』なんて完全に惚れてるよな」


「鬼も恋するんだ」


男子までが盛り上がってる。


うっぅぅぅ~


ど、どうなってんのよ。


もしバレたらどうすんのよ。


ちゃんと『彼女がいる』って言ってもらうのは嬉しいけど。


「びっくりしたね」


「ねぇ~」


「これで完全に竹田先生はフラれたわけだ」


「えっ?」


「そうだよね。鬼火浦が私達にはっきりと『彼女がいる』宣言したから…絶対に耳に入ってるよね」


「そうだよね。あ~ぁ、ますます竹田先生の機嫌が悪くなる」


そうか!


認めたのは婉曲に竹田先生の耳に入れる為か。


これで竹田先生も諦めなきゃならないもんな。


って、そこまで考えてたのかしら?




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