Sweet Life
ピザもチキンもサラダも食べて
「あ~満腹。ごちそうさま」
「ホントによく食うな」
ほっといて下さいな。
「風呂沸いてんのか?」
「あ、うん」
「なら入るか?」
「後片付けするから樹、先に入って」
お腹一杯で動くのが億劫だけど仕方ないよね。
だって私は主婦なんだもん。
「一緒に入ろ」
「えっ?嫌だよ。一人で入ってよ」
グラスやお皿を流しに運び洗ってると
「ヒ、ヒャッ」
腰に腕を回され
「菜摘、昨日言ったよな」
えっ?なんのこと?
「帰ったらいちゃつくって」
「キ、キャッ!」
耳に息を吹き掛けられ
「菜摘」
た、確かに昨日の朝、海岸で言ったような…
「で、でも…お風呂は」
「だれも風呂場で襲うなんて言ってないし」
な、なんてことを!
やっぱり樹は…野獣だわ。
私がピキッと固まったのが気配で感じたのか耳元で
「俺は野獣じゃないし。裸のお前を見て我慢出来ないガキじゃねえから」
なら一緒に入らなくても
「ま、教師と生徒から夫婦への切り替えだな」
「はぁ?」
なんか分からない理屈だな。