Sweet Life



「確かに学校の教師と生徒が結婚すんのは問題あるかもしんないけど…事情が事情なんだし…まぁ、何年か先にするのがちょっと早くなっただけだし」


へっ?


「あ、あの~」


「ん?」


「何年か先にって…樹は私との結婚を考えてたの?」


「はぁ?お前は何を言ってんだ」


「……」


すみません、何とお答えするのが正解なんでしょう?


「結婚するつもりだからちゃんとお前の親に挨拶したんだろうが」


「……」


あの挨拶は…結婚を含めての挨拶だったんですか?


って…うちの親にそれが分かってたんでしょうか?


「で」


「へっ?」


「するんだろうな」

「……」


『結婚して下さい』じゃなくて『結婚するんだろうな』なんだ。


「菜摘、するんだろうな」


目が怖いよ~


「菜摘」


「は、はい」


「NOは受け付けないから」


「えっ?」


選択肢なしですか?


「あ~じれったいな」


ち、ちょっと!


抱きしめられて…唇を


「ゥ…ゥゥン」


激しく甘く…


唇が離れ


「菜摘」


「……」


「結婚すんな?」


「……」


「ん?」


「う、うん」


「ん」


また唇が…重なった。




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