Sweet Life



「キャッ!」


腕を引っ張られベッドに引き戻された。


「は、離してよ」


抱きしめられ暴れるけど…ピクリともしない。


「まだ早い」


「何で此処にいるのよ?」


「ん?お前が帰って来ないから仕方ないだろ、俺が来るしか」


何でそんな発想なのよ。


って、まだ目を閉じたま私の首筋に顔を埋めてるし。


「離してよ」


何とか退かせようとするんだけどやはり動かない。


「樹ったら離して」


「今日は土曜日だからいいだろ、もう ちょっとゆっくりしても」


「嫌だから」


力いっぱい抱きしめてくる。


その背中を叩くんだけど…


「暴れるなって」


「じゃあ離してよ」


「……」


ちょっと力が緩んだその隙に樹から離れ…ようとすると




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