Sweet Life

「杉下ならいいのか？」


「……」


えっ？


その言葉に驚いて振り向き樹の顔を。


「ん？杉下」


「いったい何の話し？」


「しらばっくれんのもいい加減にしろよ」


「『しらばっくれる』って何よ？」


樹も体を起こし、二人ベッドに座って睨 みあってる。


「昨日…夕べ…道の真ん中で抱き合ってたろ」


「……」


抱き合ってったってあれは


「躓いたのを」


いや、初めはそうだったけど杉下君が…


「わ、私が抱き着いたんじゃないわよ。 直ぐに逃げ出したし」


「あぁ。飛んでマンションに入った」


えっ？


「見てたの？」