Sweet Life



樹だって竹田先生と


夕べの二人を思い出して胸が苦しい。腹立たしい。


「何のことだ?俺が疚しいって」


ビクッ!


樹の声が怖い。


顔が怖い。


マジに怒ってる?


だ、だけど


「夕べ何処にいたのよ?タクシーで帰って来たって?私が晩御飯食べて帰ってい いって電話したの樹には幸いだったんじゃない?」


もう自分で自分が止められない。


こんな喧嘩腰で言うつもりなかったのに。


まるで私…子どもじゃない。


樹だってガキの私より大人の女の竹田先生がいいって思うかもしれない。


もう嫌いになるかもしれない。






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