Sweet Life
「今日てか今、お父さん家にいるか?」
へっ?
また話しが飛ぶ。
すみません、甘い雰囲気は何処へ…
「菜摘」
「あ、ううん。今日は休日出勤で夜は新年会だって」
「そっか」
何か考えながら
……
…ぅ、ぅうん?
「ちょっと」
「ん?」
「胸」
「胸がどうかしたか?」
ニヤリッと笑い
「触らないで下さい」
「クククク…お前、反応鈍いな」
「えっ?」
は、反応が鈍いって
「失礼ね」
「クククク…ば~か」
「馬鹿じゃないし」
言いながら、ますます触ってるし。
「ァッ」
服の上から胸の頂を指で押さえられて…
まるで電気が走ったみたいに
「感じたか?」
「……」
「菜摘」
「ば、馬鹿」
樹から離れようとすると抱き寄せられて膝の上に
「逃げんな」
「……」
恥ずかしくて目が合わせられない。
顎に手を掛けられ目を合わせ
「俺から逃げんなよ。てか逃がさないし」
「た、たつき…」
樹の首にしがみついて樹の耳元で
「逃げないから…離れないから」
「ん」
優しく抱きしめてくれた。