Sweet Life
「菜摘」
「うん?」
「俺…」
「なに?」
じっと見つめられて…甘い言葉を貰えるのかと期待したら
「腹減ってんだけど」
「…は、はぁ?」
「たぶん…もう昼前だと思うんだ。朝飯も食ってないし」
ベッドサイドの時計を見たら…確かに11時半近い時間
「ご、ごめん」
そう言えば私もお腹空いてるような気がしてきた。
「帰ってくれるか?『火浦』の家に」
「うん」
「ん。菜摘」
「なに?」
顔を上げたら
チュッ!
唇を奪われた。
「樹」
「ん?」
「大好き」
抱き着いた。
「フッ 分かってる」
いつもの意地悪な笑い顔じゃなく…凄く優しい笑顔この笑顔は私だけのもの。
(