Sweet Life



「あ、樹」


「ん。何時に行けば?」


相変わらず素っ気ないわね~


「うん、お母さんが一緒に昼御飯どうぞって」


「ん、分かった」


「た、樹」


「ん?」


「お父さん達が…反対したら」


「大丈夫だ」


何処からこの自信は来るんでしょうか?


「でも…」


私は不安だよ。


「お前…俺が反対されると思ってるわけ?」


ギ、ギクッ!


「い、いや、そ、そう言うわけじゃ」


「それとも反対された方がいいのか?」


「た、たつき~い、意地悪だ~」


「意地悪じゃねえし。お前がぐちゃぐちゃ言ってるからだろ」


「……」


「お前は黙って横にいたらいいから」


「……」


「分かったな?」


「う、うん」


「じゃあ切るからな。また後で」


ピッ!


もう切れちゃった。

私…何にも言ってないよ。


……





樹と結婚して…大丈夫なんだろうか?


何かちょっと不安。


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