Sweet Life
「樹…愛してる。世界中の誰よりも樹だけを…愛してる」
あ~恥ずかしい。
樹の胸に顔を埋めて樹にきつく抱き着く。
「フッ な!恥ずかしいだろ」
「……」
「俺だけ恥ずかしい目にあうのもな」
だから私に言わせたのですか?
やっぱり
「意地悪」
思わず顔を
「やっと顔を上げた」
「樹」
優しく私を見つめる樹の瞳に見入ってしまう。
「愛してるよ、奥さん」
再び甘い言葉を囁いて…
唇が…合わさる。
そっと優しく…
啄むように…
「私も愛してる。旦那様を」
私から樹の下唇を舐めて…舌を潜り込ませ
初めは驚いていた樹も受け入れ…絡ませる。
――
―
口づけは深く…激しく…気持ちよく…
また頭が真っ白で…樹しか考えられない。
まるでこの世界中に私と樹…二人だけしか存在しない、そんな錯覚に陥りそう。
「…ゥ…ゥゥン~」
甘い声が合わさった唇の隙間から零れる。
――
―