Sweet Life



そして今日から新居に住むのです。


「はぁ~」


「お前は何で溜め息ばかり。あ、もしかして」


「えっ?」


め、眼鏡の奥の目が何気に怖いんですけど。


「結婚なんかしないでイギリスに行けばよかったとか後悔してるんじゃ」


「ち、ち、違います!そ、そ、そんなことはこれっぽっちも考えていません」


「……」


「ホントに本当です」


「じゃあ証拠見せて」


「えっ?」


証拠って?


「結婚してよかったって証拠」


「……」


そ、そんなのどうすればいいんですか?


樹を見ると


ギ、ギクッ!


これは…悪魔の微笑みだ。


私にどうしろと?


このサディスト教師


「菜摘、早く」


早くって…キスでもすればいいのかしら。


樹の眼鏡を外し


樹の頬に手を添えて


「樹と、け、結婚出来て…嬉しいよ」


唇を重ねた。


――





???


樹は…何の反応も…


――





わ、私から仕掛けるのですか?


目を開けると…樹もバッチリ目を開けて私を見てた。


――





この どS!!




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