Sweet Life
「ご飯出来たよ」
リビングで本を読んでた樹に声を掛けて
「ん。 ハンバーグ」
「えっ?駄目だった?」
樹ってハンバーグ嫌いだったかしら。
「いや。高校生らしいメニューだなって思って」
「だって高校生ですから」
馬鹿にされてますか、もしかして。
「クククク…俺ハンバーグ好きだから」
「何だ、樹もお子ちゃまじゃない」
「ん?」
あ、
「い、いえ~ さっ、食べましょ食べましょ」
お茶碗を渡し
「いただきます」
「……」
「あの~お味は?」
何か黙々と食べられると気になる。
「ん、普通に美味い」
「……」
それは美味しいと思っていいんでしょうか?
樹の言い回しはいつもややこしい。
「ん?」
「あ、ううん」
ご飯もお代わりをしてくれたのでまぁまぁ気に入ってくれたのね。
うん、そう思っておこう。