Sweet Life
其の一
晩御飯を済ませ
「樹」
「ん?」
「私、気づかなかったけど…樹お酒飲むんだよね?ごめんね。ご飯の時にビール出さなくて」
「ん、風呂あがってから飲むから気にすんな。第一飲みたかったら勝手に飲むから」
「うん。あ、お風呂沸いてるわよ。入ったら?」
私を見て
「ん、じゃあ入るか」
ソファーから立ち
「どうぞ」
「お前も一緒に入んの」
「…は、はぁ?」
こ、この人は今…何て言いました?
「菜摘」
「は、は、入りません!」
入れるわけないじゃないですか。
「キ、キャッ!」
腕を引っ張られ連れて行こうと
「た、たつき~いやだぁ~嫌だってば~」
足を踏ん張る。
「一緒に入んの嫌か?」
「恥ずかしい」
「恥ずかしいって俺等夫婦だろ」
『夫婦だろ』って言われても
「だ、だから…いくら夫婦でも」
顔は赤くなり
「クククク…お前のその泣きそうな顔…そそるんだけど」
は、はぁ?
な、泣き顔にそそるって…
「た、樹の変態、どS」
「変態…どS?」
あっ!言っちゃったよ~