Sweet Life
「別に裸になれなんて寝言言ってねえから」
「そ、そう?はぁ、よかった…で何で裸?」
「……」
「もしかして」
「ん?」
「樹って…ろ、露出狂」
「馬鹿か!お前は」
頭を知らず知らずのうちに叩いてた。
「痛ぁ~い。ひ、酷いよ」
ちょっときつかったか?涙目になってる。
「あ~悪い」
頭を撫でて
「お前が変なこと言うからだろ」
「だ、だって」
そんな上目遣いで見んなよ。
折角落ち着きかけてたのに。
「お前の…その寝言で俺の名を呼ぶのが色っぽいつうか、何つうか…そのだな、そそられた」
何でこんな説明しなくちゃ何ないんだよ!
「えっ?えっぇぇぇ~」
「お前、煩い」
耳が痛い。
「そ、そ、そそられるって…樹、まさか寝てる私に」
その疑い深い目は何だよ。
「あ~もう煩い」
菜摘に覆い被さった。