Sweet Life
「菜摘…怖いか?」
「……」
何とか手を引こうとしているがそれを許さず
「見なくていいから」
「えっ?」
「見なくていい。その代わり」
「……」
「触って」
「えっ?」
「お前の手で…俺に触って」
「……」
「菜摘に触ってほしがってる。菜摘のここと一緒だ」
言いながら菜摘の熱をもっている場所を
「ァ~ァァン 」
「菜摘…触って」
菜摘の手がおずおずと俺に…
「クッ!」
菜摘が手を離し
「い、痛い?」
俺が息を止めたからか。
「大丈夫だ。痛くないから…」
菜摘は顔を赤く染めながらまた…
俺も菜摘にそっと触れる。
「!た、たつき!そ、そこは…ァ~」
「痛いか?」
「……」
「菜摘」
「わ、分からない…でも…変」
「ん?」
「熱いの。何だか…熱いの。樹の…も…熱いの…ァ~ァ~ゥゥン」
感じているみたいで…
俺自身もぼちぼちヤバい。
菜摘に口づけて
「いいか?」
「えっ?」
「菜摘と一つになりたい」
「た、たつき…こ、怖い」
手で触れていたから…
だから余計にこんなのが自分の中にと恐怖感を。