Sweet Life
菜摘は痛いのか歯を食い縛っている。
力が入ってるから
とにかく…キツい。
「菜摘…痛いか?」
食い縛っている唇にそっとキスを零し
菜摘が漸く目を開けると涙で潤んでいる。
「菜摘…力抜いて。もう菜摘と一つになってるから」
「ば、馬鹿ぁ~そ、そんなこと言わないでよ」
顔を真っ赤にして怒っている。
「怒るなって。で」
「……」
「どんな感じ?」
動きたいんだけど痛がるようなら
「な、何かね、変。あ、圧迫感が」
圧迫感!
ま、まぁ、確かに。
って色っぽさの欠片もない会話を何でこの状態で。
「痛くは…」
「う、うん。さっきは痛かったけど今は…変」
顔を真っ赤にして俺を見てる。
気づかれないようにゆっくりゆっくり動いてるのを感じ出したか。
「変って?」
「そ、そんなの聞かないで…」
胸の先を口に含むと
「た、たつき~」
「菜摘…ちょっと我慢な」
もう俺も限界。
徐々に加速し出した。
「ゥ…ゥゥン…アァ~」
堪えきれずに甘い声を…
俺の背中に手を回して
「た、たつき~へ、変だよ、へん~」
俺も…
――
―
そして二人一緒に…果てた。
【樹 side 終】