Sweet Life
夏休みも終わりに近づきバイトも終了。
最後の夜に彼と花火大会へ。
オーナーの奥様に浴衣を着せてもらって
「樹君、惚れ直すわよ」
「えっ?」
「あら、まだ言われてないの?」
「何をですか?」
「だから、菜摘ちゃんが好きだって」
「えっぇぇぇ~」
思わず仰け反った。
「フフフ…気づいてないの?樹君が菜摘ちゃんを見る目。もう可愛くて仕方ないって感じじゃない」
「い、妹としてじゃないですか?」
「まさか!妹をあんな熱い眼差しで見つめないわよ」
「……」
それが本当なら…
私は好きだよ、火浦樹さんが。