Sweet Life



「こんにちは」


「いらっしゃい。待ってたのよ」


出迎えてくれたのはお祖母ちゃん。


樹と知り合う前から可愛がってもらってた。


お祖母ちゃんは若々しく元気で優しくてとても素敵なのよね。


私もこんなお祖母ちゃんになりたいなぁ。


客間に案内され


「やっと来たか」


お祖父ちゃんもロマンスグレーでとてもダンディなのよね。


樹も顔の良さはお祖父ちゃんに似たのね。


「お祖父ちゃん、こんにちは」


「仲良くしてるか?樹に苛められたら言うんだぞ」


「じいさん、何を」


「はい」


「お前も何を」


睨んでる。


「ハハハ…」


お祖父ちゃんは笑ってるし。


お祖母ちゃんが持って来たプリンを出して


「本当に菜摘ちゃん樹に意地悪されたら言いなさいよ」


「はい」


「何だよ二人とも菜摘の味方かよ」


「そりゃそうだ。お前の性格は複雑だからな」


えっ?


や、やっぱりそうなの。


「あら樹は子どもぽいのよ」


へっ?


「よくあるじゃない、子どもが気になる女の子を苛めることは」


「ば、ばあちゃん」


心なしか樹の頬が赤くなったような。


「何、見てんだよ」


私が樹を見ていると矛先が私に。


「ううん、何も」


顔を反らせてプリンを食べる。


「……」


何か…嫌な予感



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