てがみ~未来への約束~
「ち、ちょっ……。

 羽村さん……!」


あまりに強引な羽村さんの手に、

私は必死に抵抗する。


でも抵抗すればするほど、

羽村さんの力には勝てなくなる。


私、このまま羽村さんと

大阪にいかなきゃいけないの?


私にはもう、

選ぶ権利は残ってないの?


「つぐみちゃん」


「……」


「大阪で2人、一緒に暮らそ」


そう言った羽村さんの顔は、

少し赤く染まってるようにも見えた。







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