てがみ~未来への約束~
会社で見せる課長の顔なんて、

今はどこにもない。


1人の男としての顔が、

私の目の前にあった。


「でもやっぱり、

 つぐみだけは誰にも譲れない。

 譲りたくない。

 だから……」


「だから……?」


かーくんは呼吸を整えると、

覚悟を決めたように

視線をしっかり私へと向けた。


「羽村から

 何言われてるかしらないけれど。

 つぐみ、

 僕と一緒にならないか」







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