てがみ~未来への約束~
何も言えなくて、

ただ静かに見つめ続ける私に、

かーくんがさらに言葉を続けた。


「答えは今じゃなくていいよ。

 つぐみの気持ちが

 落ち着いた時でいいから」


そう言い終わると、

かーくんはスッと立ち上がって

もう一度微笑んだ。


「ゆっくり休んで」


温かいぬくもりを残して、

かーくんは私の部屋を後にした。






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