てがみ~未来への約束~
思い違いであって欲しい一心で、

ゆっくりと横を向いた。


「……!」



思い違いなんかじゃ、ない。





私の隣には、

私の苦手な羽村さんが、

この世の幸せを噛み締めているような

優しい笑みを浮かべて、

すやすやと寝息を立てている。


うそ、でしょ……?


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