てがみ~未来への約束~
振り返った先には、

シックな黒のマグカップを片手に

ふわりと微笑みを見せる課長の姿。


「か、課長……!

 おはようございます!」


座ろうとかがんでいた体勢を、

勢い良くしゃんと正して、

課長に向かって深々と一礼する。


ふと私の頭上から笑い声が漏れる。


え……、私、笑われてる?



恐る恐る顔を上げると、

それまでの課長のイメージを覆すほどの、

柔らかで温かい表情があった。



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