Sweet Life(番外編)
その晩、ご褒美の後微睡んでる貴方に
「もう一つご褒美頂戴」
「何だ?」
ベッドから降りて
「これ」
差し出したのを見て
「何だこれ?」
「赤ちゃん、ハリネズミの」
「……」
「友達に貰ったの。ね、飼ってもいいでしょう」
「その為のご馳走か」
「ダメ?」
ウルウル上目遣いで見ると
「その目は反則だろ。分かった。ちゃんと世話できるんだろうな」
「はい」
お許し出たよ、ハリネズミちゃん。
「お前に骨抜きにされてんだから仕方ないか」
いや、その台詞は可笑しい。
いつも学校で私を苛めてるどSの数学教師のくせに。
そっとキスして
「骨抜きにされてるのは私だよ。ハリネズミ先生」
「ハリネズミ…俺がか?」
「いつもチクチクしてるじゃない」
「じゃあこれから刺してやろうか」
――
―
また長い夜になる。
あ、赤ちゃんには目の毒だからあっちの部屋に行こうね。
*END*