Sweet Life(番外編)
シュッ!
「い、痛っ!」
頭にチョークが!
顔を上げたら…
鬼が睨んでた。
「高原」
「は、はい」
慌てて立ち上がり
「放課後、準備室」
「は、はい」
キンコーンカンコーン
「よし、これで終わる」
「起立…礼」
はぁ~
「もう、菜摘ったら」
「何回も起こしたんだよ」
席の近くにいる子達に言われて
「だ、だって5時間目は眠いんだもん」
お弁当食べてお腹膨れてるし、そのうえ数学だよ。
苦手なんだから眠くもなりますって。
「菜摘、完全に鬼火浦に目を付けられてるし」
「……」
「そんなに成績悪くないのに…よく寝てるから」
「ぅうぅ…」
――
―
「じゃあね」
「菜摘、お先に」
放課後
唯ちゃん達は薄情にも私を見捨て帰って行った。
はぁ~仕方ない。
覚悟を決めて行きますか。