Sweet Life(番外編)
先生が隣に座って
「これはだな」
丁寧に教え出す。
「あ~なるほど…あ、そうか」
うんうん、解るじゃない。
私ホントは数学出来る子かも。
プリントを終え
やった。
これで帰れる。
「ありがとうございました」
席を立とうとすると
「誰が終わりって言った?」
へっ?
先生の顔を見ると
「今のプリントは俺が教えてやったんだ」
「……」
「おまえの自力じゃねえよな」
「……」
ごもっともです、はい。
「俺は出来た教師だからな。お前が落ちこぼれないように予習もしてやるよ。ありがたく思え」
「は、はぁ~?」
今この人は何といったんでしょうか?
あ、ありがたく思えって…
だ、誰が思うのよ。
この…鬼!
「ほら、教科書出して」
「……」
鞄から教科書とノートを出し…予習が始まった。
「だから これがこうなるわけだ」
「はい…」
――
―
い、一体いつまでやるのよ?
窓の外がオレンジ色に染まってるわよ。
「余所見しない」
「すみません」
教科書に目を向ける。
―――
――
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