Sweet Life(番外編)
「お嬢様…っと、もう12時だな。菜摘」
「へっ?」
「俺の執事はどうだった?」
「……」
「最後の最後まで至れり尽くせりだったろ」
「は、はぁ?」
何処が『至れり尽くせり』なのよ。
勉強させられるし、テレビも見せてもらえないし、そして何より身体中に薔薇咲かせてるし。
結局、樹の好き放題じゃない。
このどS執事!
「ご希望ならまた執事やってやるけど」
「も、もう結構です。金輪際執事は要りません」
「クッククク…お前が俺をこき使うなんて100年早いんだよ」
「……」
「菜摘」
「はい」
「今度はお前が俺を癒せ」
……
…
「えっぇぇぇぇ~」
寝室に私の絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。
*END*