Sweet Life(番外編)



「おかしいでしょう?サンタクロースはプレゼントを配るだけで自分をプレゼントは」


「プレゼント貰えない子は可愛そうだよな。愛しの奥さんからもサンタからも見捨てられるなんてめっちゃ可愛そうだよな。あ~俺クリスマス嫌いになりそう。トラウマになりそう」


「た、たつき~」


何でそんなに変な理屈がぽんぽん出てくるんでしょう?


「菜摘さん」


「はい?」


『菜摘さん』って嫌な予感


「菜摘さんの旦那さん可哀想とは思いませんか?いや、それより何年か先に子どもが出来てクリスマスやりたいって言ってだな、可哀想なパパは過去の奥さんとサンタクロースに見捨てられたトラウマから『クリスマスなんてなし』って言ったら…未来の俺達の子どもは不幸だよな」


「……」


訳が分からなくなってきた。


あ~頭痛まで。


「た、樹」


「ん?慰めてくれる気になったか?」


「……」


「菜摘」


耳元で甘く囁く。


はぁ~


結局はダーリンの思い通りになるのね。


―――


――





そして可愛いサンタクロースは可哀想な樹君に菜摘ちゃんをプレゼントしたのでありましたとさ。





*END*




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