Sweet Life(番外編)
ベランダからキッチンに行き包みを開ける。
う~ん何ていい匂いなんでしょう。
あ、サラダもある。
さすが気が利いてるわねダーリンは。
お皿に移し…あれ?
「何してんの。早く」
腕を引っ張りテーブルへ。
「いただきます…うん、美味しいね」
「美味いけど」
「うん?」
「物思う秋は何処へいったんだ?センチメンタルは?」
「今は食欲の秋よ」
ちゃんとそこは切り替えて。
「はぁ~」
何故か溜め息つかれてるよ。
「どうかした?」
「いや、俺にはお前が分からん」
「そう?」
コロッケを頬張り…秋限定よね、松茸入ってるもん。
「ククク…」
「うん?」
「幸せそうに食うな。俺よりコロッケの方が好きみたいだ」
「フフフ…そうかも」
「ん?」
意地悪げに眼鏡人差し指で上げたよ。
フフフ…ヤキモチ妬きさんねぇ。
背中から抱きつき耳元で
「ね、コロッケ持って夜行列車で逃避行しない?」
*END*