114歳の美女
 「臍の緒を、僕が探しているのがバレましてね。それで、彼女の怒りが爆発。僕がときさんに近付いた動機が不純でない事を実証する為に、命懸けで四条大橋から飛び下りるはめになったのですよ」


 「それで飛び下りたのか。でも、何であんなに浅い川に飛び込んだのだ」

 「深く追求するのは勘弁して下さいよ。これでも、命懸けだっのですから」

 「あっ、そうか、そうか。悪かったな」


 そこへ、空の尿瓶を持ってときが帰って来た。

 「あっ、お客どすか」
 「おい、紹介しろよ」


 古田が好色な顔をして言った。

 「こちらときさんです」

 ひと呼吸おいて、

 「こちら上司の古田課長です」

 智也が古田をときに紹介をした。

 「よろしくお願い致します。ときどす」
 「こちらこそ、いつも星田がお世話になっております」


 古田が次の言葉を出す前に、


 「と・・・」
 「うちはこれで失礼します。また、来ますので。怪我お大事に」


 ときはさっさと帰って行った。





 
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