114歳の美女
 「ときさん、ひとつ質問してもいいですか」


 智也がときに質問をした。

 「どうぞ」
 「あれで証になりましたか」


 智也が恐る恐るときに尋ねた。


 「証にどすか。そうどすな。星田はんの気持ちは、何とか・・・。でも、臍の緒の怒りは、まだ治まってまへん」


 ときは嘘を付いた。

(あれ位で許したら、このお調子者は、付け上がる。簡単には、うちは落とせまへんで)

 ときは心の中で大きく舌を出した。





 
< 122 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop